色の違い分かる? 油絵の具「黒」の種類について
いろんな「黒」油絵の具ついて調べてみた!
こんにちわ! Shiva’s artオーナーのShivaです。
独学で油絵の制作と販売を行っております。
油絵の具では一言に「黒色」とは表現できないほど色の種類が存在します。
パッと見同じに見える絵の具でも異なる性質を持っているのです。
今回は黒い油絵の具の種類や性質についてご紹介します!
「黒色は使うな!」という意見もあるようですが、私はガッツリと使う派です!
それぞれの黒色の特徴を理解してあなたの制作に合った黒色を選んでみてください♪
目次
黒い油絵の具の種類
現在絵の具メーカーから販売されている油絵の具の黒色をご紹介します!
※絵の具の名前は絵の具メーカーによって異なることもあります。
ご紹介するにあたり絵の具の底色と顔料について説明します。
底色と顔料
・底色 絵の具を広げたときや混色したときに感じる隠れた色味
・顔料 絵の具の色の元となる材料
では5つの黒色油絵の具を見ていきましょう!
アイボリーブラック
【底色:赤系 / 顔料:炭化した動物の骨】
よくある絵の具セットに入っているのがこのブラックです。
「アイボリー」は象牙を意味する言葉で、元は象牙を材料にした絵の具だったようです。
現在象牙は国際取引が禁止されているため、本物の象牙を使用した絵の具はほとんど流通していません。
ですが一部の油絵の具には取引が禁止される以前に国内で取り扱われていた象牙を加工して使用されています。
その希少性故に高額な絵の具になっています。
そのため一般に販売されているアイボリーブラックは動物の骨を材料としているようです。
「ボーンブラック」とも呼ばれることがあります。
植物を顔料にした他のブラックよりも強い黒色を持っているのが特徴です。
ピーチブラック
【底色:ー / 顔料:炭化した桃の種】
一番黒っぽい黒がこのピーチブラックです。
黒の強さは控えめですが、暖色と寒色の中間に位置する癖のない黒色を表現できます。
桃の種を炭化させた物を使用するため、ピーチブラックと呼ばれるそうです。
しかし必ずしも桃の種を使っているわけではなく、メーカーによって使用する植物は違うようです。
ランプブラック
【底色:青系 / 顔料:油や植物などが燃焼した煤】
油などが不完全燃焼したときに生まれる煤(すす)を原料としているため、ランプブラックと言われています。
若干青みがかった寒色系の黒色です。
マルス(マース)ブラック
【底色:青系 / 顔料:酸化鉄】
酸化した鉄が顔料の黒色です。
マース(Mars)= 火星、酸化鉄を意味する英語です。
火星の表面が酸化鉄で覆われているということに由来しているそうです。
青みがあり透明性が高い色になります。
ブルーブラック
【底色:青系 / 顔料:ウルトラマリン+炭素】
かなり青に近い黒色です。
薄めることでより青みをはっきりと感じることができます。
合成ウルトラマリンと炭素を混ぜているため、そのまま黒と青が混ざった色になっています。
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おわりに
普段はランプブラックを使っている私ですが、改めて黒色の奥深さに驚きました。
「直接黒色は使っちゃダメ!」という話も聞いたことがありますが、私はシンプルで奥深い黒はすごく魅力的な絵の具だと思いますので躊躇なく使っていきます(笑)
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!
よければお店も覗いていってくださいね♪
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