【油絵初心者】油の捨て方と注意点
油はどう捨てたらいいの?
こんにちわ! Shivaと申します。
独学で油絵の販売と制作を行っています。
油絵を描いているとブラシクリーナーなど交換したくなるときがありますよね。
汚れた油や使わなくなった油を捨てるとき、そのまま水に流してしまってはいけません!
ゴミ捨てのルールはもちろんのこと、間違った捨て方をすると危険な場合もあります。
今回は油絵初心者様に向けて、油の捨て方についてご紹介したいと思います!
捨て方に困っている方の参考になれば幸いです。
目次
油の捨て方 ~廃棄ルールを知ろう!~
油絵に使うオイル類は画材といえど危険な油もあります。
パンドルやテレピン、ブラシクリーナーなど油絵でよく使われる油でも、第二石油類という灯油と同等の扱いとなる油もあります。
そのため捨て方には十分な注意が必要になります。
自治体によって廃棄油の処理方法に違いがあるため、お住まいの地区の廃棄油の取り扱いについて確認しましょう!
地域によっては完全に捨てることを禁止しているところもあれば、少量であれば紙などに染み込ませて可燃ゴミとして捨てても良いところもあります。
お住まいの地方自治体のルールを確認し、自然環境に配慮した捨て方を心がけましょう。
油の捨て方 ~可燃ゴミとして捨てたらダメなの?~
第二石油類に該当する油は引火点が低く火がつきやすいため、そのまま可燃ゴミに出すのはとても危険な行為です。
また、画材の油の多くには乾性油が含まれています。
乾性油は酸素と触れると微少ですが反応熱が発生します。
この反応熱は本来なら問題ないものなのですが、状況によっては思わぬ危険を生み出します。
例えば、夏場に油を拭き取った雑巾などをゴミ袋に入れ放置すると、自然発火を起こす恐れがあります。
大量の画溶液を可燃ゴミにそのまま捨てることは危険ですので絶対にやめましょう!
ただし、画材メーカーのホルベイン様では以下の方法で捨てることが可能であるとホームページに掲載しています。
画溶液 油性液体
ポリ袋入れた紙や布に染み込ませ、上から水をかけて封をし、「燃やせるゴミ」で廃棄ください。
この方法は同じく画材メーカーのクサカベ様のホームページにも掲載されていたので、美術業界では定番の捨て方なのかもしれません。
大切なお知らせ | ニュース | 絵具のクサカベ (kusakabe-enogu.co.jp)
油の捨て方 ~廃棄油を回収してもらう~
廃棄油を捨ててはいけない地域にお住みの方は回収業者を利用しましょう。
不要品回収業者であれば灯油のような廃棄油でも回収可能なので、画溶液も回収してもらえます。
また一部のホームセンターやガソリンスタンドでも廃棄油を持ち込めば引き取ってくれることがあるので、お近くの店舗に確認するという手段もあります。
油の捨て方 ~おすすめの便利グッズ~
・アプト
アプトは後片付け専用の筆洗液です。
製作途中には使えませんので注意してください。
水性の液体のため、油のブラシクリーナーのように捨て方に気を遣う必要はありません。
筆洗器の底に溜まる絵の具カスは紙などで包んで、アプトは布などに染み込ませて燃えるゴミに捨てましょう。
・吸収剤
スポンジのような形状の商品で、油を吸わせたらそのままポイッと捨てることができます。
少量の油を可燃ゴミとして出せる地域にお住みの場合は、吸収剤を使って捨てることができるので便利です。
似たような商品に油に混ぜて使う固化剤もありますが、こちらは油を熱した状態で使用するため画材用の油に使うことは危険ですのでやめましょう。
おわりに
美術教室などに通わずに油絵を始めた方は、油の後片付けっていまいち分かりませんよね。
水彩などの他の画材と比べると後片付けが少しばかり手間ですが、そこも油絵らしさだと受け止めていきましょう。
この記事がこれから油絵を描いていく皆様の参考になれば幸いです。
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