割れた油絵の筆を再利用しよう！

 

 

 

絵の制作に必要な「筆」。

 

しかし大事に扱っていてもいつしか筆は悪くなっていくものです。

 

毛先が跳ね、割れてしまった筆では描き難くて仕方ありません。。。

 

そんな割れてしまった筆、捨ててしまう前に再利用してみませんか？

 

 

今回は油絵初心者様に向けて、油絵の筆を再利用する方法についてご紹介します！

 

 

今お使いの画材を大切に使い続けたい方は、ぜひ参考までにご覧ください♪

 

 

割れた筆の再利用方法～おすすめの使い道3選～

 

 

 

・細筆化

 

　髪の毛や線など繊細な描き込みには細い筆を使うと思います。

 

　0号などの極細の筆を用意するのも手段ですが、割れてしまった柔らかめの筆をカットすることで細筆化することができます。

 

 

　ここに毛先が割れてしまったナイロン毛の筆があります。

 

　使用前の筆と比べると一目瞭然、すごく描き難くなりました　（笑）

 

 

 

　割れている筆の毛先をはさみでカットします。

 

　筆の毛量は減ってしまいましたが、毛先が細くなったので細部の描き込みに再利用できるようになりました。

 

 

　このように少々形は歪ではありますが、跳ねてしまった部分をカットすれば細筆に再利用できます。

 

　毛元が太く、先端が細いため絵の具の染み込みも良く、個人的には市販の細筆よりも使いやすい面もあると感じています。

 

 

・叩き筆化

 

　毛先の広がってしまったことを逆手にとり、広い範囲をぼかす「叩き筆」として再利用します。

 

　叩き筆は画面をトントンと叩いて、絵の具を馴染ませたり、ぼかしたりするために使う筆です。

 

 

　市販品もありますが、筆を再利用することでも代用できます。

 

　毛質が柔らかい筆よりは「固めの豚毛の筆」などが向いています。

 

　ちなみに叩き筆とはこれのことです↓　（少しマイナーなのでリンク貼っておきます）

 

 

 

 

 

・飛ばし筆化

 

　「飛ばし筆」と表現してますが、そんな呼び方の筆は本来ありません。

 

　要はスパッタリング表現を出す筆に再利用できるということです。

 

　スパッタリングは筆先に付けた絵の具を画面に弾き飛ばし、手描きでは出し難い偶然性のある表現をする技法です。

 

 

 

　直接描き込みには使えなくても、付けた絵の具を飛ばすだけなので筆先の悪さに関係なく使えます。

 

　大きめ筆や扇筆などが向いている再利用方法だと思います。

 

　ちなみに歯ブラシでもできますよ！

 

 

割れた筆を復活させる方法

 

 

ここまでご紹介した再利用方法は手の施しようがないほどに割れてしまった筆を救う方法でした。

 

ですが、若干の筆の傷みや跳ねを改善する方法もあります。

 

『筆のり』を使って筆先を固定することで形を新品同然に整えることができます。

 

 

こちらの記事で「筆のり」についてご紹介していますのでぜひご覧ください↓↓

 

傷んだ筆も新品同然に！？筆のりで筆を手入れしよう！

 

 

おわりに

 

筆が悪くなってしまうのはしょうがないことです。

 

消耗品とはいえ、制作する上でのパートナー的存在ですから、なるべく長い間使ってあげたいですよね。

 

新しい筆を使うことももちろん大切だとは思いますが、一度再利用も検討してみてはいかがでしょうか？