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【油絵初心者】 筆の種類と使い方

油絵で使う筆を知ろう!

 

 

こんにちわ! Shiva’s artオーナーのShivaです。

独学で油絵の制作と販売を行っております。

 

 

油絵を描く際に使われる筆。

 

いざ油絵を始めてみようと思ったけど、筆の種類がいっぱいあって、どれを使ったらいいのかよく分からない。。

 

私は独学で描いているので、そのお気持ちよく分かります。

 

今回はそんな迷える油絵初心者様やこれから始める方に向けて、筆の種類と使い方、毛の種類についてご紹介します!

 

 

筆の使い方に決まりはない

 

 

筆について詳しく触れていく前に前提となる考え方があります。

 

筆や他の道具も含めて、その使い方に絶対の決まりはないということです。

 

別にその筆に推奨される描き方があっても、自分が使いやすいように使ってOKなんです。

 

また、絵だからといって必ずしも筆で描く必要はありません。

 

手や足を使って描く画家さんも実在するので、自由な発想で制作することを恐れず描きましょう。

 

それがあなたの絵の特徴になり、強みになることも十分ありえます。

 

 

筆の種類と使い方

 

 

それでは本題に入っていきます!

 

今回は一般的に絵の制作に用いられる筆を中心にご紹介します。

 

★初心者におすすめ!

 

・丸筆(ラウンド)

 

 

 先端が尖っていて、普段使いから描き込みまでできる使い勝手が良い筆。

 

 絵の具の含みが良いので、少し油多めで描く際にも描きやすいと思います。

 

 また、0号や1号などの細い規格の筆を使えば、細密描写も描くことができます。

 

 とりあえず普通サイズの筆と細い筆を各1本持っておくといいですよ。

 

 

・平筆(フラット)

 

 

 平筆は形状別に種類があるので、まずフラットタイプからご紹介します。

 

 名前の通り平らな形状をしている筆で、そのタッチを活かし、筆致を残す描き方ができます。

 

 平たい面で描けば広い範囲を塗れますが、逆に筆の角を立たせるように描くことで、細かい箇所の描き込みも可能です。

 

 

・平筆(フィルバード)

 

 

 フラットタイプの平筆との違いは、筆の角にあります。

 

 フィルバードタイプは筆角が少し丸まっていて、塗った際の絵の具の境界にエッジ感が残り難くなっています。

 

 この筆は広い範囲が塗れて、癖が少なく使いやすい筆だと思います。

 

 

★中級者以上、慣れてきたら使おう!

 

・平筆(アングル)

 

 

 アングルタイプは筆先端が斜めにカットされており、線状の描き方や描き込みに向いています。

 

 

・扇筆(ファン)

 

 

 扇筆も平筆の一種なのですが、使い方が独特なので個別でご紹介します。

 

 扇筆(または扇形筆)は、平たく扇状に広がった形状をしています。

 

 広い範囲に薄い絵の具を塗ったり、絵の具の境界を馴染ませることができ、主にグレーズや絵の具のぼかしに使われます。

 

 また、その特徴的な形状を活かして、風景画の木や葉などを簡易的に表現するときにも使えるようです。

 (ボブの絵画教室でも使ってました笑)

 

 

・刷毛

 

 

 ペンキなどを塗るイメージが強いかもしれませんが、大きな刷毛も絵の制作に使えます。

 

 キャンバスサイズが大きいと広い範囲を描くのは大変なので、大きな刷毛で一気に塗ると楽です。

 

 小さめの筆だと時間もかかりますし、細かい筆致が残ってしまうので、グラデーション付けにも向きません。

 

 

★おまけ

 

・面相筆

 

 

 面相筆は主に日本画で使われる筆先が非常に細い筆です。

 

 元は歌舞伎役者が顔を化粧する際に眉や鼻を描くために使われていたそうです。

 

 

・たたき筆

 

 

 あまりポピュラーな筆ではないのですが、すごく便利なのでご紹介させてください。

 

 たたき筆は描いた後の画面をポンポンと筆で叩くことで、絵の具と馴染ませたり、ぼかすことができます。

 

 人物画などを写実的に描きたい方などは持っておくと助かる場面があると思います。

 

 たたき筆は一応商品としても売っていますが、個人的には傷んでしまった固めの筆を小さくカットしてもたたき筆として使えるので、筆の再利用がおすすめです。

 

 

 

毛の種類

 

 

ここからは筆の毛の種類をご紹介します!

 

ただ、毛の種類=描き心地なので、最終的には使ってみた感覚で選ぶのをおすすめします。

 

あくまで今回はその特徴を知る程度でお願いします。

 

 

★動物の毛

 

・豚

 

 油絵といえば豚毛の筆といってもよいほど、油絵ではよく使われています。

 

 豚毛は太く腰がある固めの毛質のため、マチエールなどの筆致を活かす描き方の油絵に向いています。

 

 

・馬

 

 馬毛も豚毛と同様にポピュラーな毛になります。

 

 柔らかい毛質なので油絵に限らず、水彩やアクリルなど幅広く使われています。

 

 

・リス

 

 細い毛のために柔らかく、絵の具の含みが良い毛質です。

 

 水彩画やアクリルなどの水気が多い状態で描く画法に使われます。

 

 

・狸

 

 柔らかく、含みが良い毛質です。

 

 水彩画やアクリルなどの水気が多い状態で描く画法に使われます。

 

 

・猫

 

 細い毛質で、細かい描き込みに使われます。

 

 他の毛と比べると少し高価な筆になります。

 

 

・羊

 

 柔らかく、含みが良い毛質です。

 

 水彩画やアクリルなどの水気が多い状態で描く画法に使われます。

 

 筆が痛み難く、長い間使うことができます。

 

 

・セーブル

 

 柔らかい筆の中でもポピュラーな毛で、イタチやテンの毛が使われます。

 

 柔らかですが、弾力があるのが特徴です。

 

 セーブルの中でも、寒冷地で育ったイタチやテンの毛を使ったものはコリンスキーセーブルと呼ばれ、高価な高級品と知られています。

 

 コリンスキーセーブルはその上質さ故に、水彩画を描くのに理想の筆と言われるほどです。

 

 

・パーミテール

 

 馬毛やイタチ毛、ウォーターバジャー(アナグマ)などの複合毛です。

 

 柔らかい毛質で、化粧用のメイクアップブラシにも使われています。

 

 

・オックス

 

 雄牛の耳の毛を使った筆です。

 

 毛が比較的長く、含みが良く、弾力があります。

 

 

★人工の毛

 

・ナイロン

 

 ナイロン毛はプラスチックが原材料の合成繊維です。

 

 弾力があって、描いた際の伸びが良いのが特徴です。

 

 よくある初心者セットに収録されているのがこの筆です。

 

 安価で入手もしやすいので、心おきなく使うことができます。

 

 

・リセーブル

 

 リセーブルもナイロンと同様に合成繊維の筆になります。

 

 違う点は、セーブル(イタチ)毛の特徴である含みの良さを再現するために、太さの異なる毛を混ぜており、筆全体に凹凸を持たせる工夫がされています。

 

 水彩画で使われることが多いです。

 

 

初心者におすすめな筆は?

 

 

ここまで筆の種類と毛質についてご紹介してきましたが、結局初心者にはどの筆がおすすめなのでしょうか?

 

自分で試してみて決めるのが一番ですが、とりあえず私がおすすめするのは、、

 

 

・大きめの平筆(フラット)豚毛

 

・平筆(フィルバード)豚毛

 

・小さめの丸筆 アクリル

 

 

最低限ですがこのあたり筆を用意して描き始めれば良いと思います。

 

これに自分が欲しい筆を買い足していけば、表現の幅も広がっていくでしょう!

 

 

おわりに

 

最初は筆選びって全く分かりませんよね(笑)

 

種類は多いし、毛も多いしで混乱します。。。

 

私は始めたばかりの頃に細い筆ばかり揃えていたので、広い範囲を塗るのに時間がかかって大変でした。

 

ぜひ初心者様には恐れずに大きめの筆も買っておいて欲しいと思います!

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪

 

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