飛び出て見える!? 片目3Dの絵を描こう!
片目で見ると3Dの不思議な絵
こんにちわ! Shiva’s artオーナーのShivaです。
独学で油絵の制作と販売を行っております。
突然ですが、「片目3D」をご存じでしょうか?
絵は基本的に平面体のため、形状が飛び出るということはありえません。
しかし、ある条件を満たすことでまるで絵が飛び出てくるように見せる方法があります。
今回はそんな魔法のような魅せ方『片目3D』についてご紹介します!
片目3Dの原理と絵の作成例などを解説していきますので、面白い絵作りに興味がある方は参考にしてみてくださいね♪
目次
片目3Dとは何か?
片目3Dとはその名の通り片目で見ると3Dのように立体的に見えてしまう現象です。
正式名称は不明ですが、ネットで同じような絵を調べるならこのキーワードが最もヒットします。
人は普段ものを見る際、両目で捉えることで平面か立体かを認識します。
それを片目で見ることで脳が足りない情報を補完しようとして立体と錯覚してしまいます。
両目よりも片目の方が遠近感を捉えにくいのが分かりやすい例かもしれません。
片目3Dは映像技術として用いられることがあり、「SplitDepthGIFs」で検索すると短いですが片目3Dの動画を見ることができます。
また「ルパン三世 Part4」のオープニングでも採用されており、放送当時は「飛び出て見える!」と話題になりました。
次元の弾丸が飛び出して見えてかっこいいオープニングですね!
片目3Dの錯覚を生む要素
片目3Dのような目の錯覚を意図的に作るにはどうしたらよいのでしょうか?
目の錯覚に繋がる絵作りのポイントをいくつかご紹介します!
錯覚に繋がる要素
・遠近法
遠くの物は小さく、近くの物は大きく描くことで奥行き感を表現する一般的な技法。
・空気遠近法
遠くの物ほど彩度/明度/コントラストなどを低くすることで対象をぼやかし、奥行き感を表現する技法。
・色感
人は暖色系の色は前側に、寒色系の色は後ろ側にあるように感じます。
これを利用して被写体の前後関係を色使いでコントロールすることができます。
・画面分割線
画面を遮るように分割線を描くことで被写体に立体感を生むことができます。
立体感を与えたい部分だけ分割線よりも前側に配置したり、分割線に被せたりすることで飛び出してくるような印象になります。
これら4つの錯覚要素を組み合わせることで『片目3D 』を再現できます!
動画でも解説していますのでよければご覧ください♪↓↓
片目3Dの絵を描こう!
ではそんな片目3Dを油絵に取り入れて描いていきたいと思います。
ポイントとして遠近感を故意に演出することを意識していきます。
描くテーマは森の王者「ヘラジカ」です。
ヘラジカの角が前面に飛び出て見えるように工夫していきます。
後ほど加筆しますがキャンバスの外側を黒く塗る予定なので、黒枠に遮られる角と黒枠よりも前に出てくる角を分けて描いていきます。
黒枠で囲い、檻のような画面を分割する縦線を入れます。
これにより前後感が一気に出てきました。
完成です!
流石に動画と比べると3D感はないですが多少は感じ取れますね(笑)
なによりパッと見のインパクトは増しました!
メイキング動画↓↓
おわりに
今回は片目3Dを油絵に取り入れることに挑戦しましたが色々と勉強になりました!
この絵ほどあざとく演出せずとも効果は得られそうなので、これからの制作でも意図的に似た演出をすることで魅力を出す工夫ができそうです。
片目3Dに興味を持たれた方は参考までにぜひ検索してみてください。
絵に限らず映像や資料などの印象を引き立てる工夫として使えるかもしれませんよ!
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!
よければお店も覗いていってくださいね♪
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