油絵の具の『透明色』を活かす!グレーズ技法で絵を描こう!
『透明色』でグレーズ技法!
こんにちわ! Shiva’s artオーナーのShivaです。
独学で油絵の制作と販売を行っております。
油絵の定番技法である『グレーズ技法』。
このグレーズ技法を活かすためにピッタリなのが『透明色』の油絵の具です。
今回はそんな透明色を活かしたグレーズ技法についてご紹介します!
技法と聞くと初心者様には難しく聞こえるかもしれませんが描き方は非常に簡単です!
ぜひグレーズ技法に興味のある方は試してみてください♪
目次
油絵の具の『透明色』とは?
油絵の具には画面の被覆力を示す表示があります。
被覆力とはざっくり言うと、絵の具の透け具合です。
絵の具チューブ裏面を見ると記載されていると思います。
不透明色 > 半透明色 > 透明色
この順番で被覆力が強くなります。
透明色の絵の具は下地が透けて見えるため、重ね塗りや透明感のある表現に向いています。
そのため重ね塗りで画面に深みを出していくグレーズ技法と相性が良いのです。
人物画や空の風景などを描くのが好きな方にはおすすめの描き方です!
油絵初心者セットにもよく透明色は含まれています↓↓
透明色でできるグレーズ技法
グレーズ技法は下地となる画面がしっかりと乾燥してあることが重要です!
油絵の具なら2~1週間程度は乾燥に時間がかかるので、画面が乾燥してサラサラになるまで待ってから塗りましょう!
油絵の具を溶く画溶液はとりあえずペインティングオイルでOKです。
また固めの筆よりも柔らかい筆の方が作業しやすいです。
では実際の制作例を見ながら透明色の使い方を解説していきます!
人物画
人物の油絵では肌の色の調整や深みを出す際にグレーズ技法がよく用いられます。
私は下地となる肌色に油で薄く溶いた半透明色・透明色の赤、オレンジ、紫、白などを重ねることが多いです。
ざっくり塗ってもティッシュなどで簡単に拭き取れるので塗り過ぎても安心です。
空のグラデーション
朝焼けや夕焼けは美しい風景ですが、そのグラデーションを表現するのが難しい題材でもあります。
そんなときにおすすめなのがグリザイユ技法とグレーズ技法で描く方法です。
グリザイユ技法とは白黒ベースで下地を塗り、有彩色で上塗りする技法になります。
まず雲やグラデーションを白黒で描いておきます。

乾燥した上から薄く溶いた空色~オレンジ~紺色などを重ねていきます。
「美しい色の夕焼け空を描く」ではなく、「空を描く」⇒「夕焼け色に染める」
といったように描く順番を分けることで難易度を下げることができます。
透明のものを表現する
光や水などの透明感がある被写体を表現する場合にも透明色を活かすことができます。
例えばオーロラの景色を描く場合にも透明色の絵の具を画面上で薄く伸ばすだけで簡単に描けます。
色調変更
グレーズ技法を使えば、絵が描き上がった後からでも若干の色調を変更することができます。
一度完成した絵に上塗りするのは少し勇気がいりますが、簡単に拭き取ることができるので臆せず塗っていきましょう。
画像編集でフィルター加工をするように全体の印象を変えることもできるので、仕上がりに納得できないときは試してみてください。

動画でも解説していますのでよければご覧ください↓↓
おわりに
透明色の絵の具って最初は何に使うのか謎でした(笑)
不透明色の絵の具をたっぷりの油で溶けば同じじゃない?とか思っていたのですが、今ではその重要性に気づいて多用しています。
グレーズ技法も名前は難しそうですが、やってることは薄い絵の具を重ねているだけなので初心者様でも十分できる技法です。
初心者セットにも透明色の油絵の具はよく収録されているのでぜひ試してみてくださいね♪
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪
オーロラ
通常価格
1200
円 (税込)Virtue
通常価格
10000
円 (税込)Portrait 2
通常価格
15000
円 (税込)Portrait 5
通常価格
40000
円 (税込)関連情報
OIL PAINTING ONLINE STORE | Shiva's art
【Shiva's art】ではオリジナルの油絵作品の制作・販売をしております。
皆様の日常を彩るお部屋やお店のインテリアとして、世界で一枚の絵を
飾ってみませんか?ここでしか手に入らない様な個性的な作品の中から、
是非お気に入りの一枚を探してみて下さい。オーダーなどのご依頼も
承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。
屋号 | Shiva's art |
---|---|
住所 |
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘 2 16 12 LC1F |
営業時間 |
10:00~18:00 定休日:不定休 |
代表者名 | 柴田 祐二(シバタユウジ) |
info@shivasart.net |