色の見え方が違う!? デジタルと油絵の違いとは
油絵風タッチと油絵の違い
こんにちは! Shiva’s artオーナーのShivaです。
独学で油絵の制作と販売を行っています。
近年はデジタルイラストがかなり普及してきましたよね。
イラストといえばデジタル作画が一般的と言っても過言ではないと思います。
デジタルイラストでは使用する筆ツール変更することで、なんと油絵風のタッチすらも再現することができるのです!
「じゃあ油絵じゃなくてデジタルでよくない?」。。。と思った方、ちょっと待ってください!
アナログには現実で見るからこその良い点があるんです!
今回はそんなデジタルの油絵タッチと油絵にはどんな違いがあるのかを確認したいと思います!
普段はデジタル派の方、アナログ派の方など、絵描き経験者の参考程度になれば幸いです♪
目次
油絵風タッチと油絵 ~構造の違い~
・色の見え方
油絵は絵の具を塗り重ねることで絵に深みを出せることが特徴の一つです。
デジタルにもこの塗り重ねに似た機能として「レイヤー」というものが存在します。
文章では分かり難いので、簡単な図にしてみました(雑ですみません)。
アナログ(油絵)では肉眼で絵を見たとき、表面の色の層とその下にある色の層が透けるように目に映ります。
これにより人物の肌感などの色の深みを感じることができます。
一方デジタルイラストもレイヤーで画面の層を重ね、単色塗りにはない色味を出すことができます。
しかしデータである以上、いくらレイヤーを重ねたとしても最終的に目に映る色はモニターに表示されている1色の色のみなのです。
例としてグレーでレイヤー1を作りました。
その上からレイヤー2:イエロー、レイヤー3:オレンジを重ねていきます。
最後にレイヤー4:ピンクを重ねます。
すると画面に映るのはピンクベージュっぽい色合いになりました。
レイヤーを重ね、色を変えても最終的に見える色は画面に表示されている色のみになり、下層の色は混って認識できなくなってしまうのです。
デジタルとアナログは塗り方や技法の考え方に近いものがありますが、肉眼で見たときに感じる色の深みには構造上の差があるのです。
・筆致
筆致、つまり筆で描いた跡です。
油絵に限らずアナログ制作なら当然生まれる筆致ですが、これがデジタルの油絵ブラシを使った油絵風タッチに直結しています。
筆致も油絵の良さの一つですから、その特徴を再現したブラシ機能は優秀ですよね。
しかし、実際に筆を使って描いた筆致は同じ軌跡が存在せず、一つ一つの筆致に個性と魅力が生まれています。
有名な画家が描いた絵画をそのタッチで本物か偽物かを判別するくらいに重要な要素なのです。
デジタルの場合、あくまで油絵の筆で描いた風というだけなので、個人のタッチとしては価値が付き難いと思います。
将来的に毛質の筆ペンに対応するイラスト機材なんか出てきたら面白いですね♪
おわりに
デジタルイラストの表現方法を学ぼうと1週間ほど勉強したなかで、今回の違いに気がつきました。
「普段はイラストしか見ないなぁ」という方にもぜひ生で油絵の人物画など見ていただきたいです。
肌の下に見える色の深さは感動しますよ(笑)
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪
関連情報
OIL PAINTING ONLINE STORE | Shiva's art
【Shiva's art】ではオリジナルの油絵作品の制作・販売をしております。
皆様の日常を彩るお部屋やお店のインテリアとして、世界で一枚の絵を
飾ってみませんか?ここでしか手に入らない様な個性的な作品の中から、
是非お気に入りの一枚を探してみて下さい。オーダーなどのご依頼も
承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。
屋号 | Shiva's art |
---|---|
住所 |
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘 2 16 12 LC1F |
営業時間 |
10:00~18:00 定休日:不定休 |
代表者名 | 柴田 祐二(シバタユウジ) |
info@shivasart.net |