色収差で油絵を描く！

 

 

こんにちわ！Shiva’s artオーナーのShivaです。

独学で油絵の制作と販売を行っております。

 

突然ですが「色収差」という言葉をご存じでしょうか？

 

デジタルイラストなどでは用いられることが多い加工方法なのですが、アナログではあまり馴染みがないかと思います。

 

今回はそんな色収差を油絵に取り入れて制作してみました！

 

色収差とは何か？　また油絵に取り入れたらどうなるのかをぜひご覧ください。

 

 

色収差で油絵を描く！　～色収差とは？～

 

 

色収差（いろしゅうさ、英: chromatic aberration）とは、レンズ類で像をつくるときに、レンズ材料の分散が原因で発生する収差で、像の色ズレとしてあらわれる。

 

Wikipediaより引用

 

上記から分かるように色収差はカメラなどの撮影機材を用いた際に起こる現象です。

 

難しい話は省きますが、レンズを通して撮影したときに発生する色ボケやにじみなどのことを色収差と言います。

 

本来ならカメラの撮影上、色ボケやにじみはマイナス面の現象です。

 

しかし、その特有のボケ感を絵として昇華させ、エモく魅力的な印象にする工夫としたのが近年イラストで用いられている「色収差」なのです。

 

 

色収差で油絵を描く！　～デジタルイラストの色収差～

 

 

デジタルイラストの色収差にはいくつか方法があるようです。

 

一番シンプルな方法を選び、試しにイラストを制作してみました。

 

詳しい制作方法は省略しますが、赤/青/緑に染めた同じ絵を、拡大率を変えて３枚重ねるだけです。

 

この3枚を重ねると、、、たしかにボケて見えますね！

 

特に画面端の花びらはかなり色収差が付いています。

 

 

ちなみにイラストソフトはCLIPSTUDIOを使いました。

 

画像編集や3Dモデルも使えるので、アナログ絵描きでも重宝しますよ♪

 

 

 

 

色収差で描く油絵！　～油絵で実践！～

 

では今までのことを踏まえて油絵に落とし込んでいきたいと思います！

 

題材は「蓮の咲く池」です。

 

中央の蓮から外側に向かうほど、色収差の影響を受けた印象に演出します。

 

収差の少ない中央部は黄色のみでボケを表現します。

 

逆に収差が大きい外側は赤/青/黄のボケを大きく表現します。

 

こちらが完成した絵です！

 

 

あくまで「ボケ感」の演出が色収差としての強みなので、ある程度遠近感や勢いを感じる題材だと、さらに効果的なのかなと思いました。

 

～メイキング～

 

 

～解説動画～

 

https://youtu.be/d–DNTTyxhQ

 

 

おわりに

 

イラストには魅せる工夫が豊富にあり、油絵に活かせないかと思ったのが今回の挑戦のきっかけでしたが、なかなか他にはない絵に仕上がったのではないかと思います。

 

今回ほど色収差を全面に出さないですが、今後の制作においても要所で使っていきたい工夫です！

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪

 

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