油絵で俯瞰と魚眼構図に挑戦！

 

 

こんにちわ！　Shiva’s artオーナーのShivaです。

独学で油絵の制作と販売を行っております。

 

 

突然ですが、「俯瞰（フカン）」と「魚眼」という構図をご存知でしょうか？

 

言葉はご存知ない方でも漫画やアニメなどのイラストで一度は目にしたことがあると思います。

 

イラストでは馴染みのある構図テクニックですが、アナログ絵では試みる人が少ない印象です。。。

 

今回はそんな俯瞰と魚眼の構図を使って油絵を制作してみました！

 

それぞれの構図がどのようなものなのか？

 

また、絵作りの方法についても触れていきますので、参考までにご覧ください♪

 

 

アナログ絵で俯瞰と魚眼構図　～俯瞰構図とは？～

 

 

俯瞰（フカン）とは、上から見下ろしているような構図を指します。

 

被写体が人間であれば、上にある頭が大きく、下にある足が小さくなっていく構図です。

 

逆に下から見上げる構図をアオリと呼びます。

 

俯瞰もアオリも絵の第一印象をぐっと引き上げてくれる構図であり、イラストなどのインパクトを上げる方法として用いられることが多い構図です。

 

 

アナログ絵で俯瞰と魚眼構図　～魚眼構図とは？～

 

 

魚眼構図、または魚眼パースは、魚眼レンズと撮影した際に起きる、画面端が球状に歪曲する現象を再現した構図のことを指します。

 

言葉では分かり難いので、上記の夜景の写真を見た方がイメージがつきやすいと思います。

 

では、実際に魚眼構図のパースラインを見てみましょう。

 

 

ぱっと見はかなり複雑な構図ですね（笑）

 

アイレベルや消失点をしっかり計画した上で構図を決めていく必要がありそうです。

 

アナログ絵でやるとなると骨が折れそうです。。

 

有名どころを挙げると漫画の「ナルト」では、表紙やイラストに魚眼構図に似た構図がよく使われていて話題になっていました。

 

 

アナログ絵で俯瞰と魚眼構図　～魚眼構図で絵を描く方法～

 

俯瞰構図で描く方法は被写体を上から見て描くだけなので今回は割愛しますね（笑）

 

魚眼構図をアナログ絵作りに取り入れる方法は以下の3通りだと思います。

 

 

・パースラインを描く

 

 

　※具体的な構図の描き方については、私よりもしっかり説明している記事がたくさんありますので、今回は割愛させていただきます。

 

　正攻法かつ、技術として自分の中に残る方法です。

 

　アイレベルや消失点を下書きし、その上から絵の制作を始めます。

 

　魚眼パースの構図線は複雑なので、一から描き始めると苦労するかもしれませんが、身につけば武器になること間違いなしのテクニックです。

 

　また、構図線のテンプレートも調べるとけっこう出てくるので、とりあえずテンプレートから勉強してみるのもありだと思いますよ♪

 

 

・画像を加工する

 

 

　画像編集ソフトやデジタルイラストソフトには、いくつもの画像加工コマンドが収録されています。

 

　ソフトの種類にもよりますが、有名どころのCLIPSTUDIO、Photoshop　などは標準機能として魚眼レンズの画像加工をすることができます。

 

　これを使えば描いた絵を魚眼レンズで撮影したような歪みのある絵にすることが可能です。

 

　超簡単なので、時間のないときやお試しで使うならこの方法がおすすめです。

 

 

・魚眼レンズで撮影する

 

 

　絵の資料となる写真を魚眼レンズで撮影してしまえば、それはもう本物の魚眼パースですよね。

 

　一眼レフ用レンズでなくても、スマホ用の簡易的な魚眼レンズも販売されています。

 

　本格的なレンズと比べるとお手軽に入手でき、取り付けも簡単なのでおすすめですよ。

 

 

 

 

油絵制作！

 

では実際に油絵の制作に魚眼パースを取り入れてみたいと思います！

 

今回は「画像加工」で魚眼効果を作り、その画像を元にキャンバスに描いていく方法をとります。

 

まずは、CLIPSTUDIOで3Dモデルを俯瞰（フカン）姿勢で用意します。

 

 

この画像を魚眼パースに加工してみます。

 

今回はあまり加工し過ぎず、やんわり歪ませて、ボカシもかけます。

 

 

やっぱり魚眼パースは俯瞰やアオリのような構図と相性が良く感じますね。

 

加工具合が控えめなので少し分かり難いですが、並べるとこんな感じです。

 

 

この加工後の画像を元にキャンバスに描いた油絵がこれです！

 

 

イメージ的にはバイオリン型の人形を見下ろしている感じです。

 

～メイキング～

 

 

 

おわりに

 

フカンと魚眼、、めちゃめちゃ魅力的ですよね（笑）

 

主にイラスト分野で採用されることが多いテクニックなので、油絵のようなアナログ絵で使う例は少し珍しいかなと思います。

 

脳内で魚眼パースの歪曲具合をイメージするのは難しいですから、制作時には検証しながら描いていく必要があります。

 

とりあえず試してみようかなとお考えの方は、画像加工か魚眼レンズでの撮影をしてみると良いかなと思いますよ！

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪

 

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