デジタルとアナログを融合してみよう！

 

 

こんにちわ！　Shiva’s artオーナーのShivaです。

独学で油絵の制作と販売を行っています。

 

近年ではデジタルイラストが普及し、イラストレーターと呼ばれる職業も一般的になってきました。

テレビや本などで日常的にデジタルで制作されたイラストを見る機会も増えましたよね。

 

しかしながら、アナログの絵、つまり油絵や水彩画、ペン画なども色褪せることなく人気があります。

 

デジタルとアナログ、互いに良い点がしっかりとあるこの2つを合わせたらどうなるのか・・・

今回はそんなハイブリッド絵の制作に挑戦してみました！

 

 

それぞれのメリット

 

 

ハイブリッド絵と言っても、ただ合わせるだけでは良くありません。

デジタルとアナログの良さを殺さず、活かす必要があります。

 

そこで、私が考える限りの融合する上でのメリットを整理してみました。

 

デジタルのメリット

 

　・調整と修正が簡単

　・細かい描写が簡単

　・デジタルイラスト特有の技法が使いやすい

 

アナログのメリット

 

　・色の奥行きを表現できる

　・目で見たときの印象を感じ取れる

　・一点物としての価値ができる

 

これらのメリットを上手く絵に落とし込むために、慎重に描く題材を選定しました。

 

 

ハイブリッド化の方法

 

 

そもそもデジタルとアナログを融合なんてできるのでしょうか？

 

実は既にハイブリッド絵に挑戦し、作品として世の中に発表している画家さんは結構います。

しかし、その方法は謎に包まれています（公表してないだけです）。

 

今回私は挑戦する上で、ジークレー印刷という方法を選択しました。

ジークレー印刷とは、実物の絵と相違ないほどの高精度な印刷ができる技術です。

データから出力可能なので、デジタルイラストを絵画として実物化できます。

 

ジークレー印刷について詳しくはこちらの記事を参照ください♪

 

お手頃価格で絵が手に入る！？　ジークレー印刷とは？

 

 

制作工程

 

題材として選んだのは、「夜の街」と「肌」です。

理由は制作順に沿って説明していきます。

 

デジタル

 

まずデジタルイラストの制作をします。

今回は8割以上をデジタルで描いていきます。

できたデータがこちらです。

 

 

ビルの夜景、側面の文字、そして色収差の演出がポイントです。

これらはアナログでやるとかなり手間がかかりますが、デジタルなら簡単に制作することができます。

また、データの時点でアナログ化することも計算していきます。

ジークレー印刷でキャンバスに出力するので、サイズ感や側面に回り込む部分を調整しておく必要があります。

 

今回私が印刷を委託したのは、graphicという印刷会社です。

印刷時のオプションの多さとコスパで選びました。

 

完成したデータを送信し、印刷の問題がないかチェックを受けた上で製造が始まります。

データ送信から３週間ほどで印刷されたキャンバスが届きました。

 

油絵

 

届いたジークレー印刷に油絵で加筆していきます。

油絵の良さである「色の奥行き感」、つまり下地の色を透かすような絵になるように、人の肌を今回のメインとしました。

 

私は人の肌を描くとき、緑、紫、茶、青などで下描きし、その上から半透明の白色を重ねるのが好きです。

なので今回も同様に色を重ねていきます。

完成した絵がこちらです。

 

 

油絵の加筆前後で比較するとこんな感じです。

 

 

画像では分かり難いかもしれませんが、目で見ると下地の色が感じられる仕上がりになりました。

デジタルとアナログの互いの利点を活かした作品になったと思います。

 

通常のキャンバスと違い、インクの上からの加筆は、絵の具の馴染みや乾きが早い印象を受けました。

理由は分かりませんが、この方法で描く上での留意するべき点だと思います。

 

 

おわりに

 

デジタルで絵を描く方、アナログで絵を描く方、それぞれいらっしゃると思います。

もし制作に行き詰まったりしたときは、食わず嫌いせずに他の表現方法を検討してみてはいかがでしょうか？

 

私も今回ハイブリッド絵に挑戦してみて、それぞれの良さを再確認できましたし、「なぜその方法で描くのか？」ということについて深く考えさせられる機会になりました。

 

デジタルならではの表現、アナログならではの表現があると思いますので、一度自分の絵を見つめ直すきっかけにハイブリッド絵の挑戦をするのも一興ではないでしょうか。

 

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。

よければ当店Shiva’s artも覗いていってくださいね♪

 

https://shivasart.net/