スパッタリングで油絵を描こう！

 

 

絵の具を飛沫状に画面に飛ばす『スパッタリング技法』。

 

筆では表現できない細かい点や偶然性のある面白さが魅力の描画方法です。

 

 

今回はそんなスパッタリングで描く油絵についてご紹介します！

 

 

スパッタリングの活かし方や画材についても触れていきますのでぜひ参考にしてみてください♪

 

 

スパッタリング技法とは？

 

 

スパッタリング技法とは筆先に絵の具を付けて弾くことで、画面に飛沫状の絵の具を乗せる描き方です。

 

主に水で絵の具を溶く、水彩・アクリル絵の具を使って行う技法です。

 

弾いた絵の具は画面に不規則に乗るためコントロールは難しいですが、偶然性のある面白い表現が可能です。

 

マスキングテープなどで塗りたい範囲を制限することもできます。

 

 

スパッタリング用の画材もありますが、固めの筆や歯ブラシなどでも十分に描くことができます。

 

 

 

油絵の具でスパッタリングはできる？

 

 

スパッタリングは油絵の具でも可能です。

 

油絵の具は水彩・アクリル絵の具のように水を使うことができません。

 

しかし、溶き油の量を増やすことで絵の具の流動性を増すことができます。

 

ペインティングオイルなどで緩めに油絵の具を溶いてあげればスパッタリングで弾くことができます。

 

 

実際に私がスパッタリングを使い制作した油絵を例に見ましょう！

 

 

こちらの絵では筆で描くのが面倒な小さな星々をスパッタリングで表現しました。

 

今回スパッタリングに使ったのは豚毛の扇筆です。

 

筆先に白い絵の具を含ませ、指で弾いていきます。

 

スパッタリングの作業中は飛沫が周りに飛び散るので周囲環境に注意してください！

 

絵の下にダンボールなどを敷いておくことをおすすめします。

 

 

細かい星々はスパッタリングで表現できましたが、大きめの星は筆で乗せるように足します。

 

これで星の大小に差がついて見映えが良くなりました！

 

 

 

こちらの絵の描き方を動画でも解説していますのでよければご覧ください↓↓

 

 

水で溶ける油絵の具を使う

 

 

 

油絵の具は通常水では溶けないですが、一部の特殊な油絵の具は水でも使うことができます。

 

例えばホルベイン様から販売されている油絵の具『ＤＵＯ』は水と油の両方で描くことが可能です。

 

ＤＵＯのような絵の具を使えば水で溶いてスパッタリングができるので、油を使うよりも楽に作業できると思います。

 

 

 

油絵の具ＤＵＯについてはこちらの記事で詳しくご紹介してます↓↓

水に溶ける油絵の具！？　水可溶性油絵具DUO とは

 

 

おわりに

スパッタリングは表現も面白いですし、作業自体も楽しいのでお子様と一緒に描く際にもおすすめです！

 

油絵ではあまり行われない技法ですが、できないことはありませんので油絵好きの方もぜひ試してみてください♪